京都店11周年記念!別注品つくりました!

実店舗「京都店」 髙島耕平

実店舗「京都店」

髙島耕平

京都店11周年記念!別注品つくりました!

いつも京都きもの市場のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

京都店 店長の髙島でございます。

京都の山々も見事に色づく季節となりました、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

さて…京都店はOPENしてから今年で11周年を迎えます!!!

皆様のご支援があったからこそ、こうして成長を続けながら11周年を迎えることができました、本当にありがとうございます。

これからも皆様の着物ライフがより楽しいものになるようお手伝いをさせて頂くべく、京都店スタッフ一同、より一層努力をしてまいりますので、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう何卒お願い申し上げます。

ささやかではございますが日頃の感謝の気持ちを込めて、ただ今、11周年記念イベントを開催しております!(詳細はこちら

イベント期間中は、様々な作り手さんを招いた貴重なトークショーや豪華なご予約特典、厳選和小物の390円均一など、スペシャルな企画が目白押しとなっております!

中でも、京都店11周年を記念して京都の老舗メーカーさんで制作したオリジナル商品は、当店の熱い想いがこもった貴重な限定品となっております。

まだご来店されていない方のために、今回のオリジナル商品をご紹介させてください。

まず最初にご紹介するオリジナル商品は、1907年創業で100年以上の長い歴史をもつ西陣織の老舗メーカー 織文意匠鈴木さんで制作した袋帯二点でございます。

こちらでは、5業種ほどの最高の職人集団と協力し、経験・知恵・技を活かした丁寧な手作業を大切にされており、常に1000色を超える色糸を取り揃えて質の高い彩り豊かな配色になるよう心を砕いておられるそうです。

優雅な光沢と豊かな彩りからくる絢爛豪華さと丁寧な手仕事による刺繍のごとき立体感で、圧倒的な存在感をもつのが織文意匠鈴木さんの西陣織の魅力です。

オリジナル商品一点目(↑)は、貝紫染の糸を使用した唐織の袋帯でございます。

貝紫とは、特殊な貝の色素で染めた高貴な美しい紫色のことで、1gの染料を採るためには2000個もの貝が必要なため、希少価値の高い貴重な染料です。

3000年以上も前に海洋民族フェニキア人が始めたと言われており、古代エジプトやローマ帝国では皇帝や貴族が、自身の権力を象徴する色として好んで使用していたことから「帝王の紫(ロイヤルパープル)」とも呼ばれています。

日本でも、603年に聖徳太子によって制定された冠位十二階で濃い紫が最高位の色とされ、次の位も淡い紫であったことからも、いかに紫色が高貴な色と考えられていたかが分かりますね。(但し、この時代の日本では紫根で染められていました。)

こちらの袋帯に用いられた糸の紫色も、名前の通り、写真からも滲み出るほど優雅で高貴な光沢をもった美しい紫色だと思いませんか?

女性らしくも力強い存在感たっぷりの袋帯は、是非とも実際にお手にとって作品の素晴らしさを感じていただきたいと思います。

オリジナル商品二点目(↑)は、日本茜で茜染した糸を使用した唐織の袋帯でございます。

茜染は、日本の赤色の染料として最も古い歴史をもつといわれる茜の根を用いて朝日や夕焼けのような黄色がかった赤色に染色する草木染の一種です。

この茜色も、先ほどご紹介した冠位十二階では三番目に高貴な色として定められており、古くから広く親しまれてきました。実は国内で初めて日の丸の赤を染めるのに使われたのもこの茜色だそうですよ。

茜は、年を経るほどに根が赤くなり、 煮出すと赤い色が出ることから別名「赤根」ともいわれています。

中でも日本茜は、日本全国に自生する多年草にも関わらず、 探してもなかなか見つからず、 見つかったとしても赤根を掘り出すのは大変困難な作業で、日本茜だけは扱ったことがない染織職人もいらっしゃるそうです。

この艶やかな白地に貴重な日本茜染の糸が加わることで、女性らしい柔らかであたたかい雰囲気も引き出されているような気がします。

オリエンタルな雰囲気のモダンな文様と日本茜の組み合わせも斬新で面白いと思いませんか?

続いてご紹介するオリジナル商品(↑)は、こちらも京都の老舗中の老舗、1804年創業で200年以上の長い歴史をもつ菱屋善兵衛さんで制作した袋帯でございます。

菱屋善兵衛さんは、現社長の祖父である6代目が「自己の力に応じた背伸びをしない経営」を念頭として掲げた企業理念「良い商品を安く提供する」ことを今も大切にされています。

近年では和物以外の製品にも和風のデザインを用いた独自性のある商品を制作され、国内外から支持されている素晴らしいメーカーさんです。

特に、創業200年記念の帯制作に際して、所有する蔵の整理中に発見された明治~大正時代に制作された生地や図案を復刻した帯の数々「蔵シリーズ」は大変な人気を博しています。

実は!こちらで制作いただいたオリジナル帯は、僭越ながら私の実家である洸春陶苑とコラボさせていただきました!(洸春陶苑の詳細はこちら

洸春陶苑の清水焼の作品に施されている文様と配色を表現した色鮮やかでモダンなデザインの帯となっております。明るい黄色が差し色となって普段のコーディネートにスパイスが加わること間違いなしです!

最後にご紹介するオリジナル商品(↑)は、1965年創業の京友禅メーカー 工芸染匠 成謙さんで制作した染帯でございます。

成謙さんでは、模様の輪郭を糸目とよばれる糊で描いて防染し、中だけを彩色する糸目友禅を主体として、古典文様からモダンな文様まで時代のニーズに合わせて幅広い作品を制作されていらっしゃいます。

図案からすべてを手掛け、丁寧で一切妥協のない制作姿勢から生まれる美しい作品の数々が着物愛好家の間で人気となっております。

こちらでも、僭越ながら実家 洸春陶苑とコラボさせていただいておりまして、清水焼の作品の文様を帯にそのまま再現していただきました!

潔い白地に浮かび上がる文様がアクセントとなって、モダンで落ち着いた雰囲気の美しい帯となっております。

 

いかがでしたでしょうか?皆様にお気に召していただけるオリジナル商品はございましたでしょうか?

いずれの商品も京都店オリジナルの限定商品ですので、京都店でしかご覧いただくことができません。

11周年記念イベントは11月27日(月)まで開催しておりますので、ご興味がございましたら是非お出掛けのついでにでも足をお運びくださいませ。(詳細はこちら

また、今回のご予約特典は大変豪華になっておりますので、事前ご予約の上いらっしゃることをオススメしております!ご予定がお決まりでしたら、こちらからご予約くださいませ!

それでは店頭で皆様にお会いできる日を、スタッフ一同楽しみにお待ち申し上げております。

日を追うごとに寒さも厳しくなってまいりますので、お身体にはくれぐれもお気を付けください。

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