琉球染織仕入れの旅① ~後編~

野瀬 達朗

商品仕入

野瀬達朗

琉球染織仕入れの旅① ~後編~

いつも京都きもの市場のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

京都きもの市場の商品仕入を担当しております、野瀬でございます。

随分ご無沙汰しております、皆様お元気ですか?

今年は例年より遅いようですが、いよいよ京都も梅雨入りするようですね!嫌厭されがちの梅雨シーズンですが、個人的には風情があって好きなんです!皆様はいかがですか?

 

さて、お待たせいたしました!今回は琉球染織仕入れの旅の後編をお送りします!

まず最初にご紹介するのは、美人女性職人さんたちが集う美ら彩工房さんです。

こちらの工房はとてもユニークで、流行のコワーキングスペースのように織手さんが集まり、それぞれの作品を好き好きに制作されている工房になります。とても現代的ですよね!

織手さんごとに特徴は異なりますが、工房全体で共通しているのは女性目線の作品づくりに注力している点です。

今回、美ら彩工房さんで私が仕入れたのは、こちら(↑)の織物。

落ち着いたグレー地に、うっすらとモダンな柄が入った着物地でございます。

シンプルですが、控えめな光沢が少しの気品と大人の色気を感じさせてくれるような、とても素敵な作品です!帯によって多様なコーディネートを楽しめる点も魅力です。

 

次にご紹介するのは、首里織作家の段上育子さんです。

ご自宅にてご自身お一人で糸染めから織りまで手掛けていらっしゃるため、作品数はとても少ないですが、一つ一つの作品がとても丁寧で美しいのが特徴です。

京都きもの市場でも度々仕入れて販売しておりますが、仕入れたら忽ち売り切れてしまうのが、段上育子先生の作品です。

こちら(↑)は、仕入れた作品ではないのですが、段上育子先生の作品の一つです。

私の素人撮影ですので、写真では大変伝わりにくいのですが、独特の透け感があり、繊細で軽やかな仕上がりになっています。

色合いもなんともいえない、大人なくすみカラーの組み合わせになっており、私が個人的に購入したいほどでした!

先にお伝えしました通り、先生お一人で全ての工程を丁寧に手掛けていらっしゃるため、一つの作品が出来上がるまで大変時間がかかってしまいます…

なので、今回は仕入れ可能な作品がなく、数点オーダーしてまいりました!

入荷予定時期は全く予想できず不明ですので、ご案内することができず残念ですが、仕入れたら即完売ですので(いつもありがとうございます!)、ご興味のある方はご遠慮なく私まで問い合わせください。

実は、段上育子先生は作品づくりだけでなくお料理も丁寧で最上の仕上がりなんです!ご自宅にお邪魔する時は、必ず先生お手製の沖縄料理を振る舞って下さいます。

私が先生のもとを何度も訪れるのは、確かな技術でつくられる作品だけでなく、先生の素敵なお人柄にも惹かれているのかもしれません…!

今回ごちそうしてくださったのは、沖縄の方に愛され続けるジューシー(沖縄風炊き込みご飯)と島らっきょうです。

私自身ジューシーが好きでお店でもよくいただくのですが、先生が作るジューシーはその辺のジューシーよりよっぽど美味しいんですよ!!!箸が止まらないとは正にこういうことだなと!!!

 

沖縄での仕入れレポートが三編つづきましたが、長々と最後までお付き合いくださった皆様、誠にありがとうございました!

また次回の更新まで、梅雨冷えなどで体調を崩されませんようお気をつけてお過ごしください。

京都きもの市場
野瀬達朗

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