コーディネートのお勉強会「黒の帯は…」と、初の試み。

いかがお過ごしでしょうか。
京都店実店舗 今井でございます。

京都の街に本日、雪が舞っておりました。
ようやく暖かくなってきたと思っていたのですが、まだもう少し冬が続くようです…
春の陽気が待ち遠しい今日この頃でございます。

先のブログでも書かせていただいたように、自分自身は寒いほうが好きなのですが、
京都店にお越しの際や、当月23日からの「特別展示会 愉しむ貴久樹」にご来場のときには、
やはり動きやすい気候が望ましいな…と考えてしまいます。
(↑と言いつつも、私、暑がりの寒がりです。)

ましてや、この度の展示会は京町家での開催。
暖房設備は「万全」とお伺いしておりますが、体験イベントなどもございますので、
ご来場のみなさまに心地よく、楽しいときを過ごしていただけるように、
十分にそのあたりも留意して、手抜かりなく準備を進めるようにいたします。

イベントや企画に加えて、ふたつの美味しいおもてなしもご用意しておりますので、
そちらも楽しみのひとつとして、お越しいただければ幸いでございます。

どうぞお誘い合わせの上、ご都合よろしければご予約・ご来場くださいませ。
皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げます。
(多数のご予約いただきましたこと、本当にありがとうございます。)

▽「特別展示会 愉しむ貴久樹」の詳細・ご予約はコチラから…
https://www.kimonoichiba.com/user_data/tenjikai/?e=201802machiya
(※2月24日(土)の午前中が少し混雑してまいりました。)

さて本日は、検証みたいな感じでいってみたいと思います。
題目は「「黒の帯は、合わせやすい」ということが的を得ているかどうか」です。
(先にお話させていただきますが…手抜きではございませんが、画像が面白くないかもです…)

【紋意匠色無地に、帯は誉田屋源兵衛の純白金の袋帯】


△象牙色


△灰桜色


△芥子色


△柿色


△緑色


△紫色

ご覧いただいたように、黒の帯は合わせやすい…かも知れません。が、しかし…

(またしても、この辺りから個人的見解がかなり強くなっていきますので、どうぞお広い心で…)

実は個人としては否定的で「黒の帯はひとつあれば重宝」はただの売り文句かな…と。

もちろん色味として「黒」は、相性のよい色が多いと思います。例として…

・グレー系は、無彩色の延長線上となり、ほぼほぼ大丈夫です。
・赤色系、黄色系、緑系は相性よしと思います。
・唯一青系は、落ち着きすぎる場合があるので、少し懸念があるくらいです。

上のご紹介の画像のあわせ方は、いずれも「あり」と思っております。
(実は、一番はじめの象牙色のコーディネートは大好きです。)

ただ、やはりなんでも「黒」ならよいという訳でなく、そのもの次第かな…と。
少し極端かも知れませんが、一例として…

【紋意匠色無地に、成謙の京友禅塩瀬九寸帯】


△象牙色(個人的には「あり」です。かっこいい感じ…)


△灰桜色(個人的には「なし」です。ピンク系はかわいい印象があり、柄との兼ね合いで…)

別角度でもうひとつ…

【紋意匠色無地に、一文の京友禅塩瀬九寸帯】


△灰桜色(個人的には「なし」です。赤とピンクは、相性がよくないと思っています…)

今度は強い挿し色が影響して、バランスが悪くなります。
以前ブログで「紅挿し」という手法があることをご紹介させていただきましたが、
こちらは、少し極端でやりすぎな例としてもあげてみました。

花柄の意匠とピンク系の色彩は、イメージしやすい組み合わせですが、
色調の違いが大きいと印象度は増すのですが、その方法で印象度をあげることは、
調和が崩れることになる一因となります。

それに黒にもたくさん種類があり、一括りにするのはとても難しいです。
色の背景が違う(例えば「紅下」「藍下」などですね)と、色あがりが大きく異なります。
また、染元さんが違えば、基準となる黒も千差万別。(これは見ていて楽しい部分です。)

そして染める下地によっても印象は大きく変化します。
紋意匠のある生地とない生地の違い、紬やシボ高のある生地など、
種類や質の違いでも変化が大きいです。

(諸々書き連ねましたが、個人的には艶感の違いが影響するのではないかな…と考えています。)

結構、深入りしたところまでいってしまいました。
(相変わらず長くまとまりのない文章となり申し訳ございませんが、もう少しでまとめます。)

で、どうなんだ…という話なのですが、正解か不正解は個人の考え方としていただき、結論は…

きものは、いろいろ方向性があり意匠や色彩は多種多様です。
同じ身に纏うものでも洋装とは違い、
思い入れがとても強くなったり、つくり手の想いが加わったり…

ゆえに、黒の帯あわせに限らずでございますが、
やはり杓子定規になんでも良いものとか、使い勝手とは別になんにでもというものはなく、
ひと品ひと品をしっかり吟味して、いろんな想いに考えを巡らせ、お使いになってくださる方に、
最適な選択(←当方ならばご案内となります)をすることが一番大切…というところが結論でした。
(「またそのまとめ方か…」と思われたとしたら、本当に申し訳ございません…ご容赦ください…)

掲載のコーディネートは、どうぞご参考までに…

長々とした乱文・散文の今回、ご拝読いただけた方、本当にありがとうございます。
最近、ブログの方向性が間違っていないか悩む今日このごろです。ちょっと考えます…

それでは、次週もどうぞよろしくお願いいたします。
(次週の当ブログは催事期間中として「おやすみ」とさせていただきます。ご認識まで…)

1 個のコメント

  • 帯合わせ、小物合わせは本当に難しくて、悩ましい限り。後悔ばかりしています。それでも着物から離れないのは、スリムでもボンキュッパでもなくなった体型のせいばかりではなくて、コーディネートや着付けで自己表現することの面白さがあるからでしょうか。
    着物と帯が同時にデザインされたものもあるかと思いますが、通常は、それぞれが個別に完成することを目指して制作された存在。さりながら、帯と着物が揃って初めて衣服として成立するものですから、製作者の手を離れたところでチョイスされて、着る人の個性と相まって唯一無二の着姿が生まれる……感動的ですよね。着物姿の女性が100人単位で集まる場でも、同じ装いの方に遭遇したことがありません。
    私自身は黒地の帯が好きで、集めすぎたかと反省するこの頃です。好まれる方と避ける方とで支持が分かれるのが黒地かも。ヘアスタイル?身長や体型?年齢?でも、二人の娘で比べると、結局は着手の個性なのかなと思います。 何色の着物にも合うから是非一本は持つべきと思い込むのは如何なものかとのご意見には賛成です。素材の質感の差異から生じる艶感が色の印象を左右するという御指摘も成る程と。
    やっぱり、呉服は実物を見て、鏡で自分に映るかどうか確認するプロセスがどうしても必要ですね。

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