コーディネートのお勉強会「挿し色」…と、悩みを抱える。

いかがお過ごしでしょうか。
京都店実店舗 今井でございます。

小雪が舞う週末の京都となりました。
先週のブログで、少し触れさせていただいたように26日(金)から明日28日(日)まで、
誉田屋源兵衛 特別展示会「寿源奏」の会期中で誉田屋社屋に赴かせていただいております。
社屋の町家は、とても広くそのなかに中庭がございます。
そこに陽の光が差し込むなか、雪が舞う景色は、とても風趣で、
「和の空間の美」を強く感じた一日でございました。

本日はその「帯匠誉田屋」の帯を題材にしつつ「挿し色」に主眼おいた本題といたしました。
毎度毎度のことでございますが、今回は特に個人的主観がかなり強い内容となります。
どうぞ一例としてご拝読のほど、よろしくお願いいたします。
(そういう割には文章が言い切りになっているのですが、その辺りはどうぞご愛嬌として…)


△染匠市川の京友禅付け下げに、誉田屋源兵衛の純白金袋帯
(以下、同じコーディネートです。)

存在感のある付け下げと袋帯は、「強と強」の組み合わせです。
前にも一度、ご紹介させていただきましたが「染と織」はそれぞれの表現方法が違い、
お互いに喧嘩をさせることなく両立させてコーディネートをすることも…

ただ今回、着目していただきたいのは、そこではなく「この場合の挿し色は何か」です。

ひとつは「赤」そして、もうひとつは「黄緑」が挿し色と捉えます。
「紺」も挿し色と捉えてもよいのですが、地色の「白土」の色は、
白から青の延長線上にある色ですので「紺」は同系統となり、
濃度の違いは大きいのですが「赤」と「黄緑」よりは馴染む色味と考えます。

色味と濃度の極端な差がある方が「挿し色」として有効です。
但し、個人的には色相性が良いものが望ましいと考えています。
例えば…
① 黄色 ⇔ 赤色
② 水色 ⇔ ピンク
③ 紫色 ⇔ 緑色
などなど…
ちなみに「黒」はどの色とも相性がよいのは、色の延長線上の最後に黒を設定しているからですね。
ただ実際は「黒」の種類にもいろいろあって、「必ずしも」ではないのが難しいところです…
(↑解りやすくいえば「黒」にも「紅下」や「藍下」があったり「泥染めの黒」があったりです…)

はじめの写真は、帯締めを馴染ませるように合わせています。

△こちらは「赤」を強く効かせる感じで帯締めを選択。

△こちらは「黄緑」を…

こんな感じで帯締めで、挿し色を強く引き出すことによって雰囲気が変わることもございます。

△こちらは余談ですが、紫は使い方によって多色を纏める役割もございます。
(多分、私は最近はあまり選択しない傾向ですが、ご参考に…)

本日このあたりで…どうぞご参考までに…
(お気づきの方もいらっしゃるとは思いますが個人的な好みだと、選択肢は一番上です…)

といいつつ、1月最後のブログ更新となりますので、もうひとつコーディネートのご紹介を…


△染匠市川の京友禅付け下げに、誉田屋源兵衛の純金五毛袋帯

帯の柄銘は「竜門爆の昇鯉」
帯に意識を強く置いた合わせ方です。
こんな感じの本流のなかに遊び心があるコーディネートも大好きです。

先日は意外なひ弱さを出してしまった私ですが、流行病には引きづられることはないようなので、
「この間はたまたま巡りが悪かっただけで、本質的にはやはり丈夫なのかな…」とも…
なにより体調良好なのが一番と実感しながら過ごした先週でございました。

来週は、少しだけ過ごしやすい気候になるとのこと。
伴い、寒暖の差には気をつけつつ、お身体に十分ご自愛してお過ごしくださいませ。
それでは、次週もどうぞよろしくお願いいたします。

2 件のコメント

  • 仕事で展示会に行く事が出来ず、残念でした。でも代わりに素敵なコーディネートを見せて戴きました。
    本当に強い美同士、お互いに力負けすることなく受け止め合っていて見事です。
    特に、歌舞伎の傾城の衣裳を連想するような鯉の滝登りの一条と見事に渡り合う市川さんの染めの力量は感動的。構図と染めの隙の無さが余白にまで行き渡っているからこそなのでしょうね。
    今回も拍手喝采です。

    • あんこ椿さま、いつもご拝読いただき誠にありがとうございます。実は自分のなかでも、ちょっとした物語的な想いものせた大好きなコーディネートでした。お目に留めていただけたこと、とても嬉しく思っております。引き続きご覧いただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。コメントありがとうございました。

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