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京都きもの市場 竹中です。

1月も半ばを過ぎますと 映画好きの私はそわそわとしてきます。

ゴールデングローブ賞はすでに終わり

もう1週間ほどで アカデミー賞のノミネートが発表されます。

今年は「ダンケルク」?それとも前評判の高いG.Gドラマ作品賞を獲った「スリービルボード」?

スピルバーグの「ペンタゴン・ペーパーズ」?

まだ見ぬ映画たちに心わくわくしています。

 

そういえば昨年(2016年対象)の日本アカデミー作品賞は「シン・ゴジラ」でしたね。

ゴジラといえばモスラ。昭和36年公開ですので私よりひとつ年下になります。

私の世代はゴジラよりモスラ(当時はモスラ 善玉 ゴジラ 悪玉)に人気がありました。

モスラ その実態は巨大な野蚕種で「お蚕」さんで東京タワーによりかかり繭となり

そこから孵化する様はまさに神秘的で 少なからぬ衝撃を少年時代にうけました。

ご存知のように現在のお蚕さんの大半はモスラとは違い「家蚕」です、

皆様の大好きなお着物に織り込まれる「絹」は

お蚕さんから 三回-四回の脱皮で

繭になり 成虫になる前に紡がれていくわけですので

繭から孵化し蛾になることは まあございません。

モスラみたいに成虫のなるのは稀な例といえます。

お蚕さんの成虫を正式には「カイコガ」と呼びます。

売り出しなどで作家さんや機屋さんが繭をみせて

「この繭から紡いた糸で織ってますねん」「ほんまに細い糸でしょ」などと会話は

経験されたことはあると思います。

が、その成虫をご覧になったことはおありでしょうか?

一般の鱗粉を撒き散らす妖艶な「蛾」モスラのイメージとは

程遠い真っ白な もふもふした天使のような姿です。

かわいいでしょう?まさにシン・モスラです。

 でも カイコガは完全に家畜化されているらしく(野生回帰能力0)

成虫になっても 餌を食べる口もなく(何も食べず水も飲まず)、野に帰しても捕食され、

羽があっても飛べす 1回の交尾だけで2-3日で死んでしまうそうです。

まさにお蚕さんは絹を生み出すためだけにその生涯を捧げてくれています。

このように1枚の着物には数万匹の「お蚕さん」の命が紡がれています。

絹も食べ物と同じように「命をいただいている」上にできているとゆうことを

再認識の上  お蚕さんへの感謝をもとより

大事に扱っていこうと年始に思う所存です。

最後になりましたが 性懲りもなくモスラならぬ

ゴジラのきものを仕入れました。

 

やめればいいのにジョーズまで!

近日公開です!!お楽しみに!

※アイキャッチ画像は与那国花織に使用されるヨナクニサンです

 

 

 

 

 

 

 

 

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「まいどおおきに」 竹中浩一

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