コーディネートのお勉強会「大切なこと」…

いかがお過ごしでしょうか。
京都店実店舗 今井でございます。

本日はまっすぐに、本題に…

コーディネートをすることは、とても大好きです。

おきものの仕事に携わらせていただいたころを思い起こすと…
(↑ちょっと前ですね。…ほんの十数年前…)
はじめに、設営や飾り付けが好きでして、続いてコーディネートが好きになり、
そして、おきものが好きになり…

飾り付けの見せ方を考えて、お着物と帯を合わせて陳列して…
そのコーディネートのことを、ああでもない…こうでもない…と繰り返し過ごしていると、
いつの間にか、おきものが大好きになっていました。

その流れは、きっと大半の人とは順序がズレているようで(←順序だけなら良いのですが…)

なにを伝えたいのかというと「正解はないのではないかな…」と考えている部分でして、
この仕事に巡り会えて、今の仕事が大好きなので、自分のなかで正解なんですが、
その実、ここまでは右往左往して今があります。
どの道筋が正解かは、いつか解ることであって、その場その時では解らないこともあると思います。
人の通る道には、きっと理由があって…

少し脱線してしまいました…戻します…

さてさて…コーディネートも、きっと「正解はない」と考えています。
逆説的に、理由があるのなら「どれも正解」とも…
(↑理由=感性だけでも正解だと思っています。)

そして、それをもっとも左右するのは「好み」ではないでしょうか。
(自身は元来、個性が薄い方なのですが「好み」は人並みにはあるようで…)
本日は、私自身の「好み」を前面に…
ご提案の際に自身が「選ぶコーディネート」と「選ばないコーディネート」として、
掲載させていただきました。かなり偏った理由もありますのが、どうぞご容赦くださいませ。

お着物は、京都店の新入荷、成謙の京友禅付下げでございます。
(↑また、付下げ…なのですが、一番わかり易いと思い、やむなく使用しました。やむなくです…)

▽帯は、龍村美術織物の西陣織袋帯

綺麗な色彩の付下げは、「古典」の色彩を「いま」の色彩にしたものと感じています。
そのことが自身のなかの色同士の相性から、帯のピンクが「現代的」に感じ、
色合わせが苦手と感じ「選ばないコーディネート」となります。
(↑文章にしていくと何処かから怒られそうで、怖くなってきましたが大丈夫でしょうか…)

▽帯は、西村織物の博多織佐賀錦袋帯

色味自体を極端に合わせに掛かる組み合わせは「いかにも」な感じなのですが、
その「いかにも」が、ときには大切と考えています。
おきものとして、まっすぐな組み合わせも大好きで「選ぶコーディネート」です。

▽帯は、服部織物の西陣織袋帯

先程のピンクの理由と近いものがあるのですが、今度はその綺麗な色彩の集まりに、
燻し金の色味が、影として感じてしまい、色調が違うように感じるのです。
格や柄の相性や大きさバランス等はOKなんですが、
ひとつのズレが極端に大きいと感じ「選ばないコーディネート」となります。

▽帯は、佐竹孝機業店の西陣織袋帯

柄のサイズ感が似通っていること、柄の向き(←古典の具象文様「器具・道具」)が近いことが、
もの足りない感じというか、なんだか「主張がない」ように感じるのです。
色相性は問題ないのですが、こちらは「選ばないコーディネート」です。

▽帯は、錦工芸の西陣織袋帯

最近は、色を纏めるコーディネートが主流なのですが、
ときにはこんな風に「お着物」と「帯」の色味にメリハリを付けて、
パキッとした感じの古典美の組み合わせもオススメです。
先程の同じ具象文様でも「植物」と「器具・道具」の文様は、柄向きが違うと考えています。
こちらは「選ぶコーディネート」です。

本当に文章化していると「なんて身勝手な考え方を使ったコーディネート」というお声が、
何処かしらか聴こえてきそうで恐縮なのですが、あくまで個性…一例としてご覧くださいませ。

おきもの雑誌や、いろいろな方のご教示もいただき、
これからもバリエーション豊かに、ご提案できるように精進していきます。
ただ、やはりこれは顔のないコーディネートだと思います。
ご着用される方に、ピッタリのコーディネートを、
ご案内することが本筋だと考えておりますので、これらはどうぞご参考までに…

もう本年もあと半月…「師走」という言葉は本当によく出来ていると感じています。
よい年末を迎えるためにも、あとひと頑張り…

それでは、次週もどうぞよろしくお願いいたします。

4 件のコメント

  • 着物一枚に帯三本とは けだし名言ですね。
    どれも ぴったしに感じます。着用されるシチュエーションによっても
    選択肢は多いですね。

    • コメントありがとうございます。好みとは、本当に人それぞれでひとつひとつが良いもの…そして、そこから学ぶことが多くあります。今後も更新して、ほんの少しでも伝わる何があればよいなと考えいます。今後ともご意見ご感想をお気軽に入れてくださいませ。

  • 仕事柄着物を着尽くしている方は、TPOを厳守しながらも自由に帯回りをコーディネートされます。私には思いもよらない色合わせ、柄合わせがピタリと決まって、思わず唸ってしまいます。御本人はニッコリ笑って、着物と帯は何でも合うのよとおっしゃるのですが、なかなかその境地には及びません。
    着物と帯と自分を知りつくしてこそでしょうか。
    沢山の反物と帯を観てこられた今井さまの選ぶ、選ばないはとても参考になり、今回も楽しく拝見しました。

    • コメントありがとうございます。恐縮でございます…まだまだ見聞は狭く好みのものを選んでいるばかりでございます。ご覧いただいて、好みか否かは置いておいておきものに対して想いを巡らせていただくことが、嬉しく思いながらブログを更新している次第です。今後ともご意見ご感想をお気軽に入れてくださいませ。

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