いつも京都きもの市場のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
京都きもの市場の商品仕入担当、野瀬でございます。
ご無沙汰しております!皆様、連休はいかがお過ごしでしたでしょうか?
暦の上ではもう夏に入りました、心なしか日差しも強まり、だんだんと夏を感じる陽気の日が増えてきた気がします。
さて!本日は、5月24日~29日に東京丸の内KITTEにて開催予定の年に一度の超ビックイベント(詳細はこちら)に向けて私が準備しております商品をご紹介いたします。
まずは、沖縄本島の北部に位置する大宜味村(おおぎみそん)の喜如嘉(きじょか)を中心につくられている芭蕉布です。
とんぼの羽のように透けるほど薄く軽いと評される芭蕉布は、高温多湿の沖縄で長く愛されてきた織物で、これからの暑い季節に大活躍間違いなしです!
芭蕉布の中でも希少な煮綛(ニーガシ)といわれる福木や茜、琉球藍で糸を染めたものや花織で柄を表現したものなど逸品揃いとなっております。
芭蕉布は以前から希少な織物でしたが、芭蕉布の復興と発展に大きく寄与された人間国宝の平良敏子さんが亡くなってからは全体の生産数が減ってしまい、その希少性に拍車がかかり、芭蕉布を5本もまとめて仕入れられたことは奇跡とも言えます・・・!
芭蕉布のお着物は基本的には盛夏に着られるものですが、今回仕入れたのは八寸帯3本と九寸帯2本となっており、帯は盛夏だけでなく単衣の季節であれば広く取り入れていただけますので、今すぐお召しいただけます。
続いてご紹介するのは首里織です。こちら(↑)は、戦後絶滅の危機にあった首里織の復興に大きく寄与し、首里織の第一人者として名を馳せた故ルバース・ミヤヒラ吟子氏の作品です。
亡くなってから4年以上が経ち、市場に出る商品の数も少なくなってきました。
本作品は首里織らしいお色のシンプルながら力強い作品で、コーディネートにもぐっと締まりが出ること間違いなしです。
こちら(↑)は、希少な首里織の角帯です。(半分に折って使用)
落ち着いた渋みのある色調がコーディネートに深みを出してくれそうな一本ですね。
こちら(↑)も、目にすることが非常に少なくなってまいりました、川平織(かびらおり)です。
川平織は歴史は浅いですが、石垣島に自生する草木で染められた柔らかな色合いと透明感あふれる軽やかな風合いで、全国の和装愛好家を魅了してやまない石垣島で生まれた織物です。
深石美穂氏が制作した草木染織繭布の織物で、工房のある石垣島の川平湾から「川平織」と呼ばれるようになりました。
探し求めていらっしゃる方は数多く、和装好きであれば一度は耳にする川平織、実物を手にとってご覧いただけること自体が貴重なことかもしれません。
前回のブログでもご紹介した本場黄八丈も新たに良い色柄を仕入れました。
前回ご紹介した本場黄八丈は黄八丈織物協同組合で糸染めされたものですが、今回仕入れたこちら(↑)は山下芙美子氏が糸染めから織りまで一貫して手掛けていらっしゃる作品です。
もちろんこの他にも組合の本場黄八丈を多数取り揃えております!
まだまだございます、紅型も仕入れてまいりました!
こちら(↑)は、紅型の分野で初めて人間国宝に認定された玉那覇有公先生の作品です。
こちら(↑)のような、個性的な紅型も仕入れました。
この他にも画像はございませんが、城間栄順先生や栄市先生の作品など多数の紅型を取り揃えております!
いかがでしたでしょうか?皆様のお目に留まった商品はごさいましたでしょうか?
本ブログでご紹介した商品は展示会に向けて仕入れた商品のほんの一部となっております。
まだまだ素晴らしい作品の数々が、今か今かと自分の出番を待ち望んでおります!ご興味がございましたら、是非会場にて直接お手に取ってご覧くださいませ。
展示会は、東京丸の内KITTEにて5月24日(水)~29日(月)開催予定でございます。(詳細はこちら)
ご予約特典などもございますので、ご来場がお決まりの方は是非こちらからご予約の上お越しくださいませ。
スタッフ一同、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。
京都きもの市場
野瀬達朗

野瀬 達朗

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