いつも京都きもの市場のスタッフブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
京都店の吉川でございます、よろしくお願いいたします!
全国的に広く雪が降り、寒さが非常に厳しい日々ですが、皆様お元気にお過ごしでしょうか?
私はといいますと、京都店に赴任してもうすぐ3ヶ月が経とうとしており、おかげさまでようやく京都店に馴染めてきたかなと感じております。
京都店をご愛顧くださっている皆様、店頭でお声かけくださった皆様、本当にありがとうございます!!
また、先月開催いたしました10周年記念セールには、数多くのお客様に足を運んでいただき、京都店の賑わいを肌で感じることができました。
催事中にご来店くださった皆様、誠にありがとうございました!!!
今回のブログですが、厳しい寒さが続く京都の冬でも、お着物でお出掛けを楽しんでいただけるよう、吉川流の冬のオススメコーディネートを考えてみましたので、ご紹介させてください。
同系色で統一感のある大人コーディネート
吉川染匠付下げ+金彩友禅袋帯
淡い黄色に笹が描かれた上品で女性らしいデザインの付下げと某有名女優さんも着用された金彩友禅袋帯のコーディネートです。
黄色や黄緑、薄ピンクなどの淡いトーンの暖色系は、実は和装ではオールシーズン着回しやすいお色となっております。普段のお洋服では、なかなか選ばない黄色だからこそ、和装では是非積極的に選んでいただきたいです!
また、笹は冬でも緑を失わないことから主に冬の季節感を表しており、今の季節は是非取り入れていただきたい文様でございます。竹と同じで、おめでたい文様として古くから礼装にも用いられておりますので、お正月にもオススメです。
個性光る渋みカラーコーディネート
北海道富良野蝦夷織天然草木染紬+河瀬満織物受賞帯
冬に欠かせないのが、なんといっても紬ですよね!北海道の自然豊かな大地を連想するような温かみ溢れる緑で描かれる細格子柄の紬に、河瀬満織物さんのアイコニックな受賞帯を合わせたコーディネートです。個人的に個々の作品がとても好きで、合わせてみたらしっくりきたので今回ご紹介させていただきました。
どちらもパッと見たときに与える印象は渋みカラーの落ち着いた雰囲気ですが、よく見ると作家さんのこだわりがビシビシと伝わってくる、着物好きには堪らないツウな作品です。
色合いや文様を考えると、他のシーズンでもお召しいただけるコーディネートではございますが、個人的には冬の寒々しい景色の中で凛として映えると思うので、冬のオススメコーディネートにさせていただきました。
冬に「あえて」の中性色コーディネート
河瀬満織物のアルフォンス・ミュシャ柄着物+同柄帯
河瀬満織物さんだけが扱える、アール・ヌーヴォーの代表的な作家さんであるアルフォンス・ミュシャの作品とコラボレーションしている芸術作品を贅沢に組み合わせました。
暖色でも寒色でもなく特定の温度感をもたない中性色は、季節を感じさせないためオールシーズン着ていただけます。逆を言えば、このコーディネートが特に冬らしいということもないのですが、私はあえて冬のコーディネートとしてオススメします!
私個人の感性ではあるのですが、冬は街や自然から色が失われる季節です。雪景色は言うまでもないですが、雪のない地域でもほとんどの木々が落葉し、冬に着用する上着は何故か暗い色が多いですよね。
そんなときこそ、和装だからこそ選びやすいこのような明るめの中性色を着て、色のない世界で一際輝きを放って和装を楽しんでいただきたいのです!そんな想いを込めてこちらのコーディネートをご紹介しました!
もしも箪笥の中のお着物が無難なお色ばかりでしたら、是非一度こういったお色を追加して、和装ならではの色合わせを楽しんでみてください。
いかがでしたか?皆様のお気に召すコーディネートはございましたでしょうか?
コーディネートにお悩みの際は、是非お気軽に京都店にいらして、スタッフにご相談ください。
一緒にお話しながら、様々な組み合わせを試すことで、お客様にぴったりのコーディネートを見つけるお手伝いをさせていただきます。
それでは、皆様に店頭でお会いできることを楽しみにお待ち申し上げております。

実店舗「京都店」 吉川佑弥

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