第120回 博多織求評会に行ってきました

野瀬 達朗

野瀬

達朗

第120回 博多織求評会に行ってきました

いつも京都きもの市場のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

京都きもの市場の商品仕入を担当しております、野瀬でございます。

師走も半ばを過ぎ、なにかと忙しくなるシーズンを迎えましたが、皆様お健やかにお過ごしでしょうか。

私はといいますと、先週はとある目的でラオスを訪れておりまして、ブログを更新するのが随分久しぶりとなってしまいました。

ラオス旅の回顧録を皆様にお届けしたいところですが、まだ整理中ですので、今回は毎年足を運んでいる博多織求評会の様子をお届けします。

いつもブログをご覧くださっている皆様には、昨年もご紹介しましたが、博多織求評会は博多駅すぐ近くに位置している承天寺で毎年開催されており、博多織の織元さんや作家さんが一堂に集結し、新作を発表する博多織工業組合の行事です。

開催場所の承天寺は、博多織の他にうどん・そば・饅頭など数々の日本文化の発祥の地として知られており、本堂前に広がる枯山水庭園は圧巻です!

求評会では、各界で活躍される文化人や博多織に携わる関係者を審査員とし、高い評価を得た作品には様々な賞が贈られます。

私も大変光栄なことに、博多織のバイヤーとして業者審査に参加させていただきました。言うまでもございませんが、どの作品も甲乙つけがたいほど素晴らしい作品ばかりで大変見応えがありました。

数ある素晴らしい作品の中から、本求評会の最高賞である内閣総理大臣賞を今回受賞した作品がこちら(↓)でございます。

こちらは、京都きもの市場で取り扱っている博多織の中でも大変人気の高い老舗中の老舗、西村織物さんの袋帯です。(西村織物さんについてはこちらの過去記事にて詳しくご紹介しております!)

どんなお着物に合わせても、凛としたシャープな存在感でコーディネートを引き立ててくれそうな連子格子柄ですね。

栄えある内閣総理大臣賞を受賞された西村織物さんの作品は、日頃からたくさんのお客様にご愛顧いただいておりますので、今回も新作を仕入れてまいりました!

今回発注したのは、オールシーズンお楽しみいただける博多生絹(すずし)の九寸帯です。

定番のシックな色合いで博多織らしい意匠に仕上げられたこちら(↑)の帯は、日常使いしていただきやすいので、お色違いで何本かお持ちいただいても、飽きがくることなくお楽しみいただけると思います。

パッと目を引く色合いのこちら(↑)の帯は、世界文化遺産にも登録されている中国の敦煌莫高窟(とんこうばっこうくつ)の極彩色に彩られた仏教壁画をイメージして、魔除け・お守りの意味を込めてつくられた作品だそうです。

デザインのもとになった敦煌莫高窟は千年以上の長い歴史をもつ遺跡ですが、鮮やかな色合いも相まってモダンな雰囲気も醸し出しているような、なんとも魅惑的な作品ですね。

 

いつもお世話になっている大倉織物さんでは、毎年お客様から大好評をいただき、出品後すぐに完売してしまう琥珀織を今年も仕入れてまいりました。

琥珀織は、経糸の密度を高くし、緯糸にはやや太い糸を用いることで、織物の表面に折り目(横ウネ)が表れ、光沢感や張り感が出ます。元は中国から伝わった技法で、日本では西陣で始まったと言われています。

ご覧の通り、しっかりとした張り感が写真からも伝わるかと思います。今回も様々なデザインの琥珀織を仕入れましたので、お楽しみに!

模様に織物とは思えないほどの艶と光沢をもつこちら(↑)の帯は、なんと8000本もの経糸を使用して織られる博多経光織です。

お分かりいただけますでしょうか!この経糸の放つ眩しいほどの光沢感!

これは元々光沢をもつ特殊な糸を使用しているのではなく、8000本もの経糸が密に並ぶことで自然に生じる光沢だというのですから驚きですね。

いかがでしたでしょうか?皆様のお気に召す商品はございましたでしょうか?

今回仕入れた新作の博多織にご興味がございましたら、お近くの店舗・展示会までお問い合わせくださいませ。

 

冒頭でもご紹介しました通り、次回はラオス旅の回顧録を皆様にお届けしたいと思っております。

ラオスには昔ながらの染織文化が今なお残る国として有名です!京都きもの市場でバイヤーをさせていただいております私が、そのラオスで一体何をしてきたのか、次回のブログでその謎を解明してみてください。

残念ながら次回のお届けは新年になってしまいます、楽しみにしていただいている皆様にはお詫び申し上げます。

 

本年も京都きもの市場をご愛顧いただき、また、私の拙いブログをご覧いただき、誠にありがとうございました。

来年もお客様に素晴らしい商品をご紹介できるよう、これまで以上に足を使って、情報収集にも励んでまいりますので、引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。

忘年会などで体調を崩されないようご自愛いただき、どうぞお健やかに新年をお迎えください。

京都きもの市場
野瀬達朗

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