いつも京都きもの市場のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
京都きもの市場銀座店 キャンプ担当の 齋藤 洋でございます。
今回のブログは前回に引き続き、『銀座店メンバーと行く! 江戸紅型・藍染ツアー』の『江戸紅型編』でございます。
この日は大変天気にも恵まれ絶好のキャン・・・ 工房見学びよりでした!
江戸紅型とは・・・
紅型といえば、「琉球紅型」を連想する方が多いかもしれません。紅型には「琉球紅型」「京紅型」「江戸紅型」の三大型染めと呼ばれるものがあります。江戸紅型は和歌などでも使われる『本歌取り』と同じ、元の良い技法を活かしながらその時代や場所に合われて多様化してできあがったものでまさに『日本文化』なのです。
タイトルの『み吉野の 山の秋風 さ夜ふけて ふるさと寒く 衣うつなり』は百人一首より使わせていただきましたが、実はこれも本歌取りなんです。日本文化は素晴らしいですね!
顔料を使う華やかな色合いの琉球紅型に対し、染料をつかいシックな色使いで江戸好みの江戸紅型。型を使って染める型染めは全国各地にあり、伊勢型紙・京型などあり『江戸紅型』はその文化が江戸に流入し独自の色合い、染色技法が確立していきました。琉球紅型の1枚の型紙を使い糊置きをし刷毛で刷り込みながら染色していくのとは違い、江戸紅型は糊置きと柄染めの両方に型紙を用います。なんと!作品によっては何十枚もの型紙を使い染めをするものもあるとのことです。
【(有)あやせ染芸】
東京都足立区の西綾瀬にある工房さんで東武スカイツリーライン小菅駅より徒歩でいけます。
型染めの染だけではなく、【型彫り】からすべての作業を一貫して行うことが出来る数少ない工房であり、工房の立ち上げ以来70年余すべての工程を機械に頼らず熟練の職人さんが手仕事でものづくりをされる工房でもあります。
上の画像に驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんがこのモクモクと湯気が出ているところも立派な工程の一つで色を定着させるために行われる[蒸し]という作業です。
工房には江戸紅型の着物や帯だけではなく、江戸紅型でつくられたバッグや和小物もたくさん販売しておられ、職人の技を身近に感じることができます。
ぜひお近くにお出かけの際は遊びに行ってあげてください。型染め体験もできるそうですよ!
2回に続き書かせていただきました『銀座店スタッフと行く! 江戸紅型・型染めツアー』いかがだったでしょうか?
今月末から 東京丸の内KITTEでの展示会や『銀座店スタッフと行く!第2弾 結城ツアー』などイベントが目白押しです!
イベント情報は弊社ホームページにて随時更新中ですのでお見逃しなく!

実店舗「銀座店」 齋藤洋

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