琉球染織仕入れの旅① ~前編~

野瀬 達朗

野瀬

達朗

琉球染織仕入れの旅① ~前編~

いつも京都きもの市場のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

京都きもの市場の商品仕入を担当しております、野瀬でございます。

お出掛け日和の多かった大型連休が終わってしまいましたね!皆様は楽しい連休をお過ごしでしたでしょうか?

 

早速ではございますが、前回に引き続き、今回も沖縄での仕入れの様子をお送りします!

城間栄順先生の米寿記念「紅の衣」展の他にも、沖縄の工房さんをいくつか訪ねて商品を仕入れてきましたので、そちらを少しご紹介いたします。

まず最初に訪れたのは、沖縄県本島の南部に位置する南風原町(はえばるちょう)にある野原織物工房さんです。

野原織物工房さんでは、2017年に国の伝統工芸品に指定された南風原花織(はえばるはなおり)と琉球絣を制作されています。

南風原花織は、両面に浮かせた糸で柄を構成することでどちらの面も表にできる「両面浮花織」、裏面に遊びの浮糸が出る「クワァンクワァン織」、竹べらで経糸をすくって穴を開け、模様となる色糸を差し込む「チップガサー」など、南風原町独自の技法が多いのが特徴です。

沖縄の「しまくとぅば(島言葉)」が、国指定の伝統工芸品の技法を表現する正式名称になっているというのは、なんともエキゾチックで素敵ですよね。

伝統工芸士である野原俊雄さんに、実際に南風原花織を織っている様子を見せていただきましたが、今まで見たことのあるどの花織の織り方とも違う、独特の織り方に目を奪われました。

色使いも沖縄らしい明るく華やかな色味で、見ているだけで楽しくなりました!

今回、野原織物工房さんでは、こちら(↑)の絣をはじめとする数点を仕入れてまいりました!

この絣、色使いとデザインがとっても渋くて味わいがあるので、一目見てすぐに気に入ってしまった一品です!様々なシーンに着回していただけそうな点も魅力ですね。

 

さて、次に訪れたのは、同じく南風原町に工房を構えるTEORI WORKS OKINAWAさんです。

服と生地のデザイナーであり織物職人でもある宮城麻里江さんが、「伝統工芸品に触れる機会がない人にも届くように」という想いを込めて2018年に創業し、現在は7名の職人さんが在籍しています。

宮城麻里江さんの作品は、これまでも京都きもの市場で沢山販売させていただいており、特に関東のお客様からは絶大な人気を集めております。

今回仕入れた作品の一つであるこちら(↑)は、喜屋武八枚綜絖(きゃんはちまいそうこう)と呼ばれる沖縄に伝承される手織りの一級品で、花織の一種です。

この喜屋武八枚綜絖は、経糸を浮かす綜絖という装置を8枚も使用しており、織物の盛んな沖縄で最も難しい手織りの織物と言われています。

さらに、その技術は口承されているだけだそうで、現在この技法で織ることができる職人さんは数名しか残っていないこともあり、一つ一つが大変貴重な作品となっております…!

喜屋武八枚綜絖の他にも、こちら(↑)のような素敵な花織を沢山仕入れてまいりました!宮城麻里江さんのファンの方は沢山いらっしゃるので、ご興味のある方はお早めにお問合せください!

 

つづいて訪れたのは、同じく南風原町に工房を構える赤嶺織り工房さんです。

こちらでも、沖縄伝承の喜屋武八枚綜絖を制作していらっしゃいます!

 

今回仕入れたのは、こちら(↑)の鮮やかな紅桔梗色の花織です。

パッと目に入ったその瞬間に強く印象に残りそうなとても珍しい上品な赤紫系のお色で、南風原町独自の技術が随所に光る贅沢な作品です。

気品漂う艶やかな光沢と、光の加減や見る角度によって変わる表情の豊かさは、正に丁寧な手織りのなせる技ですね!

ここまででご紹介した商品はすべて京都きもの市場で販売しておりますので、ご興味がございましたらお近くの店舗・展示会までお問い合わせください。

 

長くなりましたので、本日はこのへんにして続きは後編として次回のブログでご紹介したいと思います、今回も最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

琉球紅型仕入れのご紹介が続きますが、あと少しだけお付き合いいただけますと大変嬉しく思います!

連休明けでご多忙かと存じます、くれぐれも体調にはお気をつけてお過ごしくださいませ。

京都きもの市場
野瀬達朗

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