信州紬産地めぐり 〜上田紬編〜

いつも京都きもの市場のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

京都きもの市場の商品仕入を担当しております、野瀬でございます。

 

前回のブログでは「信州紬産地めぐり 〜飯田紬編〜」と題しまして、飯田紬の織元 廣瀬草木染織工芸さんをご紹介しました。

今回は、信州紬産地めぐりの最終回となりまして、上田紬をご紹介したいと思います!

 

飯田市から、車で北上すること約2時間半、長野県の東部に位置し、日本最長の千曲川が流れる自然豊かな上田市に到着しました。

NHK大河ドラマ『真田丸』をご覧になっていた方は、戦国武将 真田氏発祥の郷として上田市が舞台となっていたことはまだ記憶に新しいのではないでしょうか。

江戸時代には大島紬、結城紬と並び一世を風靡した上田紬、その起源は真田氏が上田城を築城した時にまで遡ると言われています。

真田家が地場産業として推奨したという由緒ある織物「真田織」がその起源となっているのですが、当時は養蚕がなかったため、麻で織られていたそうです。

そんな400年以上の長い歴史をもつ上田紬を生産する織元さんは、かつて60軒ほどあったそうですが、残念ながら現在は3軒しか残っていません。

今回はその3軒のうち、創業以来手織り一筋で伝統を受け継ぎつづけている小岩井紬工房さんにお邪魔しました。

工房の当主である小岩井良馬さんは、伝統工芸士が減り続ける現代において、伝統的な手法を大切に継承しながらも、現代の生活に馴染む作品づくりやYouTubeを活用したPRを取り入れるなど、伝統的な感性と現代的な感性をあわせもつ新進気鋭の3代目なのです!

上田紬の特徴といえば、目を細かくしっかりと打ち込むことで生まれる丈夫でしなやかな風合いと、地元の山野に自生する植物を用いた草木染めです。

しかし、さすがは新進気鋭の3代目ご当主!

伝統的な草木染だけではなく、ありそうでなかった「りんご染め」に挑戦して、上田紬に新たな風を吹き込んでいます!

りんご染めに使用するのは、シナノゴールド・秋映・シナノスイートといった、地元で愛されるりんごの木の樹皮です。

りんごというと真っ赤なお色をご想像される方もいらっしゃるかと思いますが、染めてみるとこのように(↓)甘い蜜がたっぷりつまった実のような、優しく上品な生成色〜黄色に染まります。

すっかりりんご染めの織物に魅了された私は、もちろんこちら(↓)の100%りんご染めされた反物を仕入れさせていただきました!

一緒に仕入れさせていただいた渋めの小紫色の反物は、化学染料で染められたものですが、花織がほどこされた深みのある落ち着いたデザインが目を引きました。

いずれの商品も現在販売しておりますので、ご興味がございましたらお近くの店舗や展示会会場までお問い合わせください!

いつもお世話になっている小岩井紬工房の代表 小岩井良馬さん、今回も長時間お付き合いいただきありがとうございました!

 

皆様、今回も最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

3回にわたってお届けした信州紬産地めぐりのご紹介は、いかがでしたでしょうか?楽しんでいただけましたでしょうか?

私のブログをきっかけに、信州紬に少しでもご興味をもっていただけたり、身近に感じていただけましたら、大変光栄なことでございます。

 

さて、次回のブログでご紹介する産地はどこになるでしょうか…?

皆様、是非予測しながらお待ち下さいませ!

それでは、日毎寒さがつのりますので、お風邪など召されませんよう、気をつけてお過ごしください。

京都きもの市場
野瀬達朗

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