松枝哲哉 氏 作品展

2020年7月、五代目当主松枝哲哉氏が惜しまれながら逝去されました。
希少な作品を銀座店にて今月末まで展示しております。

   

弊社WEBサイト掲載ページより (☆商品詳細はこちら

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手括:加藤伸子、藍染:松枝哲也、手織:加藤伸子

久留米絣技術保存会の証紙、検査之証付き    木綿の至宝…重要無形文化財・久留米かすり。
日本工芸会正会員 故・松枝哲哉氏の作品をご紹介いたします。

手括り・手織、そして正藍染の「重要無形文化財指定」の久留米かすり、
どこまでも人と藍の愛情に溢れたお着物のご紹介です。

現代の久留米絣の礎を築かれました人間国宝・松枝玉記氏は、祖父に当たります。
松枝哲哉氏も、同じく重要無形文化財の久留米絣を制作し、
日本伝統工芸展で数々の賞を受賞されております。
残念ながら2020年7月18日、哲哉氏は若くして64歳の生涯に幕を閉じられました。
遺作となった「光芒」は、今年の日本伝統工芸展で文部科学大臣賞を受賞、高い評価を得ております。

今回は氏の遺された希少な作品たちをご紹介させていただきます。
心のこもった作品をどうぞご覧下さいませ。

本物の久留米絣は、全て人間の手先の技から生まれます。
重要無形文化財として指定されている久留米絣は、
その指定の条件として以下の三項目があげられており、その技法は昔ながらの伝統として今も守られています。

 「手くびりによる絣糸を使う事」
 「純正の天然藍で染める事」
 「投抒の手織機で織る事」

手くびりは、「粗苧」と呼ばれる麻の表皮をセイロで蒸し、皮をはいで乾燥したものを使い、指先で絣糸を括っていきます。
このくびりの巧拙は絣の生命といえるもので、鮮明な絣を作り出すためには高度に熟練した技術を必要とします。

純正の天然藍と指定されている藍染めは、藍建ての仕事から始まります。
10日から15日間瓶の中で自然発酵させ、
大切に育て、色の薄い瓶から順次、濃い瓶に浸すことを丹念に繰り返していきます。
藍は生き物。
常に色や泡の具合を見たり、舌で味わうなどして
最高の状態に保っておかなければ、
決して良い色は出せないといわれ、手数をかけてこの作業を繰り返していきます。

このような、人々の手仕事が積み重ねられて生まれる久留米絣。
傾向として、大柄のものと小柄のものがございます。
大柄のやや派手なものは、久留米地方平野部で。
やや地味な小柄(蚊がすり)などは、久留米地方山間部で織られています。

前者を代表する作者が松枝氏、後者を代表する作者が森山虎雄氏。
両氏ともに重要無形文化財の技術保持者(人間国宝)として指定を受けています。

銘「清(せい)」
深みもあり明るさも感じる濃藍の美しさ。
民芸的な柄行きが多い久留米絣の中でも、現代的な感性を取り入れたデザイン。
夜空に浮かぶ星を連想させる意匠。
藍と白の濃淡のみで表現される表情が大変魅力的な作品です。

無形文化財に指定されていないお品はお値段もお安く、多くございますが…
ご覧いただきましたら、ひと目でおわかりいただけることと思います。
糸の細さや絣糸合わせなど、表情が全く違います。

ぶくぶくと発酵する藍瓶。
藍の匂い。
そして、投杼を使って織るその姿。
200年の伝統と、それを継いできたことの素晴らしさに感動を覚えます。
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本当に店内の空気が澄み渡るような、心地よさを感じます。
店長の菅野も青や藍色が好みの色ということもあり、連日ワクワクしている様子(^^)

残り数日となりましたが、皆様にもひと目ご覧いただきたく存じます。
お近くにお越しの際には、ぜひ銀座店にお立ち寄りくださいませ。
ご来店を心よりお待ちいたしております。

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京都きもの市場 松田紗代子

 

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