本日も京都きもの市場のブログをご覧頂きありがとうございます。
「京の衣」の中村でございます。
本日は7月から特集させて頂いております帯屋捨松展のご紹介です。
皆様ご存知、「帯屋捨松」
1854年創業以来、実に160年間余り、頑なまでに本物にこだわりつづけ、
その妥協のない物作りの姿勢を守りぬいております。
7月に実際に捨松さんにお伺いして実際にお話を伺って参りました。
西陣の帯の製造は分業化されているのが常ですが、図案デザインから紋図、糸の製造や加工、紋紙彫り、引箔、染色、そして手織りに至るまで…
その工程を一貫して行っていらっしゃるのが帯屋捨松さんです。
社屋の中にはそのオリジナリティあふれる意匠を創作されるための膨大な資料があり、
その中からひと目で捨松さんとわかる意匠がつくられています。
さらには糸にもこだわりを。
遠目では一色に見える糸も何色もの色を撚り合わせて一つのお色にしております。
そのため、あのような奥行きある意匠になるのです。
当然色数が増える分だけ手間もかかるため、同じ意匠に見えてもお値段が違ってくることがございます。
そして当然のことながら織りにもこだわっていらっしゃいます。
伝統的な手織りはもちろんのこと、
同じ図案でもできる限りコストを抑えて皆様にご愛用頂けるよう織機、
さらには櫛織りから派生してフォークで緯糸を打ち込むフォーク織りなど、
今月も残り2日。
どうぞよろしくお願い致します。
京都きもの市場 中村浩二
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「京の衣」 中村浩二

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新しい織り方を常に研究し続けて、あのような素晴らしいお品が生み出されています。