毎度ありがとうございます。
京都きもの市場銀座店菅野でございます。
青い空。
青い海に囲まれた島。
島ですが走っている車は品川ナンバーばかり。
そうここは東京都。
八丈島。
この度、八丈島へ黄八丈の産地ツアーへ行ってまいりました!
約10名で参加させていただきました★
________________________
八丈島空港に到着し、早速レンタカー2台で出発
はじめに行かせていただいたのは黄八丈の機屋「山下めゆ工房」
写真をもとに山下芙美子さんの旦那さんであり「山下めゆ工房」の社長さんでもある山下誉さんに丁寧に黄八丈の歴史から、染色、準備、特徴、織についてわかりやすく教えていただきました!
そして工房の織手さんのお仕事を拝見させていただき、工芸館へ移動させていただきました。
工芸館では今では幻と言われている黄八丈の地機が織られていました。社長がお孫さんのために時間のかかる地機で丁寧に織られているそうです。今では流通に流れているものはないかと思いますが、、(いつか銀座店でご紹介できる日を夢見てます!)
東京都の工芸品ということもあり、都知事が今まで訪れたことが多数。石原都知事にいたっては山下さんのご自宅で一緒に食事を摂られている姿が写真に残してありました。
山下さんのところでは絹糸の種類や平織りでもこだわりかたがすごく、まさかの天蚕の糸や、小石丸の糸まで出てきました…!これには流石にびっくり!
その後は自宅にこっそり置いてある着尺を拝見!
地機の着尺がありましたが本当に綺麗で、、ため息が出、、、「ほしい、、、」と心の声が口から漏れてしまい、社長も笑っておられました!笑
社長をはじめ「山下めゆ工房」の皆様、ありがとうございました!
_______________________________
その後、黄八丈組合の全ての糸の染色を手がけられている伝統工芸士の西条さんの工場へ行かせていただきました。
昔は沢山あった染色場も西条さんのところだけになってしまい、辞められると組合の染色は止まってしまうという状況が今の黄八丈の現状です。
朝8時から山へタブノキやシーノキを狩りにいくという重労働をされ、その後皮を剥ぎ、染色の準備をしていきます。この丸太といえるほどの大きな木を狩りに行くって。。。70歳を超えられているとは到底思えません。。!
その後は帯、着物を織られている職人の方の御自宅へ・・・直接織られている姿を拝見させていただいたり、その中での苦労や喜びを聞かせていただきました。職人さんと呼ぶべきなんですが、どうも皆様フレンドリーでお話をしているのですごいあたたかい空間でした。また伺わせていただきたいです。その中でも帯の一番の織手とも称される沖山さんはお年は89歳。17歳から機を織ってきたと言われるのですから・・圧巻です。同じことを70年以上続けることができますか?いや・・・できるのだから沖山さんがいらっしゃるわけなんですが。
ずっと黄八丈の着物を織られてきて、途中で組合のほうから帯を織って欲しいと要請があったそうです。着物と帯では準備もコツも機にかける時間も打ち込みの力も全く違います。ほぼ違う仕事と言っても過言ではありません。沖山さんは組合で唯一、着物と帯を両方織れるスペシャリストだそうです。なによりびっくりしたのは・・・その着物から帯へ転向されたのが87歳のときからだそうです・・・!!!!!!!つまり87歳から新しい仕事をされたということですね・・本当に何回も聞き直したんですがほんの2年前からだそうです。今の黄八丈の帯の4分の1ほどは沖山さんが作られているそうです。沖山さんの生き方から多くのことを学ばせていただきました!ありがとうございました!
________________________________________________
今回、黄八丈の産地へ行かせて頂き、やはり肌でものづくり現場を感じることできました☆
また店舗やイベントでお会いできるときにでも黄八丈の話をさせてくださいませ♪
________________________________________________
黄八丈ツアーもまたリクエストがあればまた開催させていただきます!次は今月には沖縄の離島へ・・・丹野店長と明神さんが同行させていただきます☆ぜひご興味のあるかたはまた一緒に産地へ行くチャンスがあればぜひよろしくお願い致します!
2018.4.4 菅野

実店舗「銀座店」 菅野大介

最新記事 by 実店舗「銀座店」 菅野大介 (全て見る)
- 貴久樹 in 蔵前 - 2022年4月1日
- リニューアルオープン! - 2021年12月10日
- ご愛顧いただき誠にありがとうございました。 - 2021年11月21日