毎度ありがとうございます。京都きもの市場銀座店 店長 菅野でございます。

気候の変わり時でありまして、晴れたり雨が降ったり、曇りにもなれば暑くなる・・変わり時だからこそのお天気模様が続いておりますが。

この季節の変わり目がお好きな方も多いのではないでしょうか。

私もその一人でございまして、お出かけしたい気持ちになります。また銀座にお出かけの際には是非、銀座店にお越しくださいませ☆

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「刺繍」

今日は「刺繍」の小紋を見て頂いたお客様に、商品を見ながら「いいなぁ」というお声をいただいていて・・・なにかこちらも嬉しくなりました。ありがとうございました。

「刺繍」というのはいつの時代も魅了されてしまう工芸の技なんだなぁと改めて実感しました。

「刺繍」が入っているものは一般的にも「すごい」とか「豪華」というような印象があり、重ねて「高いでしょ?」と聞いてくださるお客様も大変多くいらっしゃいます。「刺繍」を施してあるだけで確かに商品の良さがグンッと良くなることは多いですよね。

「刺繍」の歴史は相当古く、おそらく布というものが作られた頃には同時に施されていたのではないかと考えられています。中国の周の時代にすでに「刺繍」の技法解説書が存在しています。織物の技術がまだ未熟な時代「刺繍」は描絵にかわる重要な技法だったそうです。紀元前10世紀にすでに専門的な刺繍工がいたといわれています。 

日本では、桃山時代に今に見る「刺繍」の技術が完成されたと言われ、金糸使いなどによって豪華さを表現する「刺繍」が、江戸末から明治後期にかけては精緻な技術の競い合いとなり、今日に伝わる「刺繍」の美しさがあるということです。

「刺し繍」

「繍切り」

「相良繍」

「駒使い繍」

「菅繍」

様々な「刺繍」の技法が残されており、世界の人々が知る工芸の技術であるところも面白いとこですよね。

先日、都内で刺繍をされているというお話から伺わせて頂くことになり、人生で初めて江戸刺繍を目の前でされている姿を拝見させていただきました。

御自宅で実直に江戸刺繍をされている姿に息を飲み込むような部屋での集中作業。

画像でまさに「刺繍」をされているのは今回、銀座店で特集させて頂くことになった「江戸刺繍」の作品を作られている東京都伝統工芸士・柿崎秀三氏であります。刺繍技法は基本的なもので15種類以上、それらの応用的な技法を入れると数え切れないほどあります。その技法を使い分けながら作品に応じて、心を合わせて実直に刺繍をされていきます。

《江戸刺繍の作品たち》

 

 糸の太さ、撚りの甘さなどを考えながら職人自ら糸を撚り、色とりどりの糸を使いながら緻密に、まるで精密画を描くように仕上げた刺繍の素晴らしさ。圧巻です。

今、江戸刺繍に携わっておられる方も少なくなり、柿崎さんまでの技術を持ってらっしゃる職人さんも少ないとのこと・・。

「本当にいいものを・・」と探されていらっしゃる方が訪問着や、黒留袖などを求められるときに選ばれるものなどで刺繍が綺麗に施されているものがあります。たとえばOOO万円するようなものなど、、実は柿崎さんが手を施した作品が多くあることを聞き、ビックリしました!

あまりスポットライトが当たるようなことが今までなかったものの、良きものを残していくためにも、改めて技術の継承の大事さを感じました。(柿崎さん、ありがとうございました!)

 

先程も述べさせていただきましたが、この度、銀座店にて特集させていただくことになりましたので是非、この機会に刺繍の素晴らしさを感じに銀座店にお越しくださいませ。

《銀座店ページ》

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2017.9.25 GINZA SUGANO

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実店舗「銀座店」 菅野大介

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